保育園での様子は家での様子と違って当然です。だって保育園は社会ですから。
保育園は小さな社会
小学校という義務教育に入る前に、
「保育園」という社会に入り、
「先生」という、親とは違う大人と密に接します。
親とは違った性格、考えかた、行動、価値観…を知ることになります。
そこでは、これまでそのお子さんの世界の全てであったかもしれない「親」の壁を超え、「大人像」はグンと広がるかもしれません。
自分と年齢の近い「同年代のお友達」も沢山います。
そこでもこれまた、自分とは違った色んな性格、考え方、行動、その他…に驚くことになります。
ほぼ同じ年齢での「集団の中での自分」というものを初めて差し迫った形で認識することになるかもしれません。
そして、いつも全てのことに大人の目が行き届いているとは限りません。
その中で対等に過ごしていくのですから、自ずと、嫌なこと、思い通りにならないことも出てくるでしょう。
また、もしかしたら、他者との比較によって自分を判断する目を持つようになったり、
そのことによって、○○な自分…など、よい面だけでなく、自分の出来ない点などにも氣づいてくることもあるかもしれません。
頭も心もフル回転で臨んでいます
このように、
自分の家とは違う場、集団、ルール、多くの人がいる場所。
その中で、お子さんは
頭をフル回転させて様々なことを理解したり、問題が生じたらどうしようかと自分なりに対応策を考えたりすることもあるでしょう。
ときには、自分をコントロールしたり、相手をコントロールしようとしたりすることもあるでしょう。
お子さんはこのように、未知の場で、懸命に取り組んでいます。
「保育園ではこんなことができるのですか?!家では一度もしたことがないのに」
「うちの子はこういう子なんですよ。(保育園では全く違う)」
よくお聞きしますが、
何も珍しいことはございません。
だって、保育園は家とは違う「社会」ですから。
お父さん、お母さんでも
家の様子と会社や外での様子は違いますよね。
そう考えてみると、
お子さんへのいつもとはまた違った面での愛おしさが出てくるかもしれません。
そしてその先には、
どこか、誰かに似ている…?!と思うこともあるかもしれませんね。
(続きは、次回以降に)
本質を大事にする、保育園心理コンサルを行っています。
お子さんにとっての伸びやかな成長発達をより深めながら、保育に携わる私たちもドンドン学びを深めてまいりましょう。